2010年7月アーカイブ

気が付くと7月末。
「新米予約」の字もちらほらと見かけるようになりました。
22年産新米をお届けできるのは10月初旬になりそうです。
楽しみにお待ちくださいね。

さて、コメの消費量が2年連続で最低を更新、というニュースが出ていました。
農林水産省が発表したところによると、昨年7月から今年6月までの消費量は
810万トンで、その前の年と比べると約14万トン減、
そして来年はさらに落ち込むだろうという予測です。

原因としては
1.国民一人当たりの消費量の減少
2.人口の減少
3.景気の低迷
を主に挙げていました。

2と3はある程度仕方が無いのですが、
1はやはり「コメ離れ」が背景として大きいようです。

以前は主食=コメ、というのがほぼ当たり前でしたが、
食生活が多様化してパンだったりパスタだったり、
選択肢が増えて結果としてお米の消費量が減っています。

パンもパスタも美味しいですが、
美味しくて健康にも良いお米もたくさん食べて欲しいです。

朝食を食べない、という方も相当程度の割合でいるようですので
その方々にはぜひ毎朝一膳のご飯をお召し上がりいただきたい、
と思います。

そうすれば健康にとっても、日本の農業にとっても、
経済にとってもプラスで万々歳です。

毎日毎日暑いですね...
今日はここ数日に比べると過ごしやすい気がしますが
それでも30度オーバーです。

先日、当店のお米を出産の内祝いに使いたい、
というご注文をいただきました。
お祝いことに使っていただけるのは、
幸せなことに使っていただけるのは嬉しいものです。

お母さんとお父さんからたくさんの愛情を受けて
ようやく生まれてきた赤ちゃん、
農家が大事に大事に育てて作るお米、
何だか共通点があるような気がします。

出産祝いや出産内祝いはもちろん、
結婚祝いや快気祝い、母の日や父の日、敬老の日など
何かしらのイベントやお祝いごとの時に
ご贈答としてぜひご利用ください。

お米は誰もがもらって嬉しいもの。
まして新潟の安全で美味し~い(←ここ自慢です)コシヒカリは
なおのことお届け先の方に喜んでいただけると思います。

暑い日が続きますが皆様ご自愛くださいますよう。

異常気象で豪雨の被害を受けている地域もあるようです。
何も出来なくて心苦しいですが、お見舞いを申し上げます。

新潟も梅雨空続きで日照不足を気にする方もいらっしゃいますが
今のところは順調に生育しています。
間もなく梅雨も明けそうですね!

本日は「特別栽培米」についてです。
農林水産省が定めた基準を満たす農作物のみが名乗ることができます。
農家が「非常に丁寧に作ったから」と言うような理由で勝手に使うことは出来ません。
農水省の「特別栽培農産物」の認定基準は下記の通りです。

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その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている
節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、
節減対象農薬の使用回数が50%以下、
化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。
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当店のコシヒカリ「みずばしょう」は有機肥料100%使用。
除草剤を1回使用、殺菌・殺虫剤は一切使わず栽培しました。
基準を大きくクリアする栽培方法で育てています。

ちなみにYahoo!で「特別栽培米」のキーワードで検索すると
本日時点では1位が農水省、2位が当店のサイトです。
たくさん注文が来てほしいな...ともちろん思っています。

毎日食べるお米だからこそ、良いものを選びたいですよね。
良質な新潟米はご贈答にも最適。
お中元にもぜひご利用ください。

お米の育て方は地域により差がありますが、新潟県では3月~4月に育苗、
5月に田植え、9月~10月に稲刈り、となる場合が多いです。
今回はお米が出来るまでの流れをご紹介いたします。

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■育苗(3月~4月)
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育苗=苗を育てることです。昔は田んぼの中に苗代(苗を育てるための田んぼ)
を作り、種をまいて育てていました。
現在は「育苗箱」「苗箱」と呼ばれる箱に土や肥料を入れ、
自動種まき機で種まきを行います。

消毒してから、うすく土をかぶせます。
ビニールハウス内で日当たりや温度などに気をつけながら、
1ヶ月ほどかけて苗を育てます。

短くても太くいのが良い苗で、細長いのは悪い苗。
ハウス内と言っても温度の管理や日光の当たり方、
水やりなどに細心の注意を払います。

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■田植えの準備(4月~5月)
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田んぼを耕し、水を張ります。田んぼを耕す作業が「耕起(こうき)」。
田んぼの土を砕いて柔らかくし、肥料を加えてよく耕し、
酸素を吸わせることにより米作りに適した土にします。

耕した後に水を張り、表面を平らする作業が「代かき(しろかき)」。
専用のアタッチメントを取り付けたトラクターを使います。
田んぼの土と引いた水を混ぜてならします。

田植えの作業がしやすくなりますし、水の深さを一定にすることにより、
小さな苗を風や寒さから保護することにもなります。

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田植え(5月)
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苗が10数cmほどに育ったら田植えです。
田植え機を使い、一定間隔に苗を植えます。
列の間隔は約30cm、1株3~5本、株の間隔は15cmほど。
昔は一株ずつ、手で植えていましたが大変な重労働でした。

苗は1週間ほどで根を張り、少しずつ葉を増やしながら成長していきます。

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水管理(5月~7月)
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田植え後に大切なのが水管理。
田んぼに張った水は苗を雨風や寒さから守ります。
水量は天気や生育状況に合わせて調整します。

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みぞ切り・中干し(6月~7月)
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ある程度成長したら溝を掘り、水を抜いて田んぼの土を乾かします。
これにより空気中の酸素を土の中に取り入れることができますから、
稲の根がしっかり伸び、肥料を良く吸収するようになります。

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除草・防除(6月~8月)
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稲の大敵は雑草、害虫、そして病気です。
雑草があると養分を取られてしまいますから、除草は大切な作業です。

いもち病などの病気、カメムシなどの害虫から稲を守るため、
薬剤を散布して防除します。

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稲刈り(9月~10月)
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稲が十分成長し、稲穂が垂れると稲刈りです。
平野部は9月中、山間部は10月に入ってからの刈り入れです。
現在はコンバインを使うのでとてもスピーディ。
脱穀も同時に行えます。

新潟は毎日蒸し暑い日が続いています。
全国的には記録的な豪雨のところもあり、その地域では生活はもちろんですが、
農家の方の田んぼだったり畑だったりも影響がとても心配になります。
本当に死活問題ですから...

さて、本日はご飯をオススメできる理由のお話です。
外国産食品の安全性の問題などもありますが、
ずっと以前から言われているように、ご飯は本当にカラダに良い食べ物です。

■ご飯と炭水化物
ご飯に多く含まれる炭水化物は、体のエネルギー源として必要不可欠な栄養素。
炭水化物は、体内に吸収されるとブドウ糖に分解され、
脳や筋肉などのエネルギー源となります。
ですから、炭水化物が不足すると、
疲れやすくなったり集中力がなくなったりするのです。

優先的にエネルギー源として消費される炭水化物を多く含むご飯は
健康な体作りの強力な味方。
炭水化物を体内に大量に貯めることは出来ませんので、
毎日の食事の中で適量を摂取してください。

■ご飯とダイエット
「ご飯は太るから」という理由で避ける方も少なくありません。
でも炭水化物は人間が活動するために必要な栄養素。
摂取しないと逆に不健康です。

上でも述べたように、炭水化物は主にエネルギー源として消費されます。
また、ご飯な食べる際に何度も噛むことが必要で、
消化・吸収は時間をかけて行われます。

結果、食後の血糖値の上昇も緩やかで、
インスリン(体脂肪の合成を促す作用があるホルモン)の分泌をも少なく、
体脂肪になりにくいのです。

「ご飯食でダイエット」というのもよく知られたダイエット法です。

■ご飯を中心とした食事
ご飯は比較的淡白な味。ですから他の食材や料理と非常に合わせやすい食べ物です。
毎日、主食として食べるご飯。
主菜、副菜、そして汁物と合わせた低脂肪高タンパクの日本食は
非常に健康的で、海外からも大きな注目を集めています。

生活習慣病予防、肥満予防のためにも、
ご飯を中心とした食事を家族で楽しんでください。